母を亡った人へ

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 拝啓 数目前お葉書頂き御尊母様御重態の趣を承知しまして憂慮しておりましたところ、本日御永眠の由の御通知を頂き、御傷心のほど深くお察しいたします。

御老齢とは申しながら、新しい任地での御生活を今少しお楽しみになりましたならば皆様にも御満足であったろうになどお噂をしておりますが、御信仰の厚い御一家を挙げての御看護により枕頭何の御さびしさもなく安らかに御入瞑されましたことは何よりでございました。

永生を信ぜられます皆様のことゆえ、やがて生前死後の隔てもなく、神と共に皆様の前に臨まれることでございましょう。封入の寸志、御霊前にお供えいただきたく、世のしきたりの忌明の御挨拶など必ず御無用に願います。

家内よりいずれ申し上げますが、御悔みの儀申し出でました。おあと、皆様くれぐれも御大切に祈り上げます。敬具

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