九、病気全快祝

病気全快を祝う

拝啓久しく御困臥中(ごこんがちゅう….病臥、病中)のところこの程全く御平癒なさいましたとの御こと、慶祝に堪えません。御床上の御喜びとして御鄭重なる御品頂戴いたし、一段の恐縮に存じます。心にかかりながらしげしげ御見舞にも参上いたしませず、申訳のないことでございました。平素何くれと健康法に御注意なさいましたこと故、今後は目に見えて御清健を加えられますことと存じますが折からの不順、御用心専一に御祈り申し上げます。

いずれ近々参上、拝面万々を期しておりますが、とりあえず御礼かたがた右。敬具

病気全快を聞いて

謹啓 今春以来の御病気、その後いかがと蔭ながら御案じ申していましたが、俗用に取まぎれ御無沙汰ばかりいたしまことに申訳ありません。去る五日のこと、社用で外出の途中久しぶりにて御令嬢和子様に御会いしまして、最早(もはや)全く御恢復(かいふく)の上御床払さえおすましなされましたと承り、何はさて置き祝着の至りでござます。申すまでもなきことながら、病気は予後が最も大切にて些細の油断から思わぬ失敗を繰返すこともありますそうで、当分は養生専一になされますこと肝要かと存じ上げます。別便の品物はまことに軽少ですがお祝いのお印までに進上いたします、御受納下さいますなら幸甚であります。先ずはとりあえず御祝いまで。敬具

病気全快を祝われて(上返事)

拝復 御玉章(おんぎょくしょう)有がたく拝受いたしました。臥床してから約半歳、最早絶望とまで覚悟いたしましたが天命か医術か、幸いに恢復いたし先週ようやく床払いまでにこぎつけた次第でございます。

早速御祝詞を頂き、又結構なる御品をも御心配下さいましたこと御礼の申し上げようもございません。未だ衰弱のため外出は不可能と思いますので、御礼言上(ごんじょう)は、平生の健康に立直りますまでお許し下さるようお願い申し上げます。何れその節は大いに人生を談じたいと存じます。先ずは取敢えずお礼まで。御令閨(ごれいけい)様にもよろしくお伝え願い上げます。敬具

退院を祝う

承れば御令息一郎様にはその後御経過良好にて昨日御退院あそばされました由、まことにおめでとう存じます。長らくの御病気のこととて一郎様の御苦痛はもとより御両親様方の御心痛のほどもお案じ申し上げていました。しかし只今はもうその御心痛もなく、まことに喜ばしいことに存じます。尚病後の御養生に御注意あそばされ御本復の一目も早からんことを祈り上げます。

先ずは略儀ながら書面を以て取敢えず御退院のお喜びまで申し上げます。敬具

退院を祝われて(上返事 ― 婦人用)

拝復 伜(せがれ)一郎の入院中は度々御見舞下され且又結構なる御見舞の品まで頂戴いたし深く感謝いたします。御蔭さまにて昨十日退院いたしましたので、早速御礼申し述べようと思いながら、何かと取り紛れ遂に失礼いたしていましたところ、却って御鄭重なる退院祝の芳翰(ほうかん)をいただき実以て恐縮いたしました、失礼の段幾重にも御宥恕下さいませ。仰せの通り長らく病患にて退院したとは申しながら未だ衰弱もひどいようですから本復までは尚相当の時日を要することと思いますので、上州草津温泉に転地静養させることにいたしました。近日中に同行する予定でございます。

時節柄皆々様にも御自愛の程祈上げます。
先ずは御芳情に対し謹んで御礼申し上げます。かしこ

病気全快を祝う(婦人用)

とりいそぎ心からのよろこびをもってお祝い申し上げます。あなたさまには御病気御全快まことにまことによいお知らせでうれしく、定めしこれからはお仕事も御外出もおこころのままにたのしく明かるくおできになりますことと存じます。でも仕上げが大切でございますから、どうぞくれぐれも御無理なきよう御活動下さいませ。いずれそのうちお目にもかかりたく。先ずは。

病気全快祝いの類句

病気全快祝いを出す場合

○その後ますます御経過よろしく
○いよいよ御全快
○御本復なされ
○御常態に復され
○御恢復あそばしたそうで
○心静かに御加養
○御退院のおはがきお懐かしい御自筆にていただき
○今朝ほど会社でお妹さんから伺いましたら、昨日御退院の面
○久しい間御病臥中のところ。このほどめでたく御床上げの御由
○心にかかる雲も晴れて、久々に青空を仰ぐような嬉しさ
○御一統さまのお喜びと御安心もいかばかりかと存じます
○日夜御看護にお心をくだかれた甲斐あって
○病魔を征服あそばされ
○この上は予後の御静養を第一に御自愛あそばしますよう
○御看護疲れが出ませぬよう御用心あそばして
○何分にも女手ひとつのこととて家事に追われ、御伺いもできず

○近日中に参上してお祝い申上げたいと存じておりますが、先ずは取りあえず文にて御喜び申上げます。
○先ずは御全快のお祝いまで

病気全快祝いの返事を書く場合

○幸にも既に全快
○愁眉(しゅうび)を開き
○殆んど常態に復し
○衰弱が十分回復しません間は
○大患の後で
○思わぬ大病を患い諸賢に一方ならぬ御配慮を煩し
○病後の静養につき御親切なる御注意をも忝(かたじけ)なうし
○度々御見舞下されあまつさえ沢山の御見舞品まで賜りました御芳情

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