三、誕生祝

初の誕生を祝う

その後は意外の御無沙汰をいたしすみません。和夫様には御健かに御生長の由、めでたく存じます。来四月十五日の初のお誕生の御祝いを何にしようかと随分考えましたよ。和夫様は赤ちゃんのこととて何もいわないからいいけれど、若いお母様の鋭い批評眼が少々怖いので大いに頭を悩ましましたが、いい考えも浮ばず、平凡ながら羽二重一匹(二反分)御祝いの心ざしまでに御贈りいたしました。どうぞ御笑納下さい。先は右御祝いまで申述べます。

息子の誕生祝に答える(上返事)

昨日は、賢兄(けんけい)の改まっての玉簡に接し、何事かと開封して見れば、愚息和夫の初誕生の御祝詞、恐縮いたしました。本日御祝いの品到着、開いて見て二度ビックリ、実に立派な羽二重、何時もながら貴兄の御芳情心に沁みて只々感激いたしました。折角御心づくしの品故有がたく頂戴いたします。

尚和夫もますます元気でこの頃は五、六歩位歩むようになりました。お喜び下さい。右取敢ず御芳志に対し謹んで御礼申し上げます。

友人の誕生日を祝う

今日は貴兄の第二十八回目の御誕生日だと思います。私の最も親しい友である貴兄に最も深い友情を示すしるしとして貴兄のネーム入り菓子を進呈いたします。仕事の都合でどうしても参上出来ないのが残念です。今後とも貴兄との友情がいよいよ深められてゆくことを希望して止みません。貴兄の健康を祝しつつこれで失礼します。

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