父を亡った人へ

父を亡った人へ

拝啓 御尊父様御逝去の趣御報に預りまして一同驚き入りました。長らく御無沙汰のため御病気のことも存じ上げず、お見舞も致しませず、何とも申訳ございませんでした。お手厚い御看護により一旦は御快癒なさいましたことこそ何よりの御孝養、御尊父様にもさぞかし御満足におぼし召しのこととお察し申し上げます。

上を望めばきりのないこと、古稀の寿賀を迎えられましたことは人寿先ず以て一応のところとお諦めのつくよすがともなろうかと存じます。お心を取直され、御祭祀専一に祈り上げます。

遠路のことで参上も叶いませず、失礼ながら御香典加封致しました故、何卒然るべき御品御霊前にお供え願いたく存じます。御母堂様始め姉上様方にも宜しく御弔詞お伝え願い上げます。敬具

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過分の御慰霊を賜わり(上の返事)

 拝啓 父幸次郎儀死亡に際しましては、絶えて久しき御疎遠でありましたにも拘らず、御鄭重な御弔詞を下さいましたのみか、過分の御慰霊を賜わり恐縮に存じます。早速霊前に供えました。亡父もさぞかし泉下(せんか)に欣喜(きんき)していることと存じます。

老母を始め一同も感激此上もなく、御交情の厚さに唯深謝致すのみで御座います。右取敢えず御礼申し上げます。末ながら御尊家様御一同様の御健康を御祈り致します。敬具

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