招待・案内の手紙

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招待・案内の手紙の書き方について

招待状とか案内状とかいっているものである。中で招待の手紙というのは、婚礼とか祭礼とか全快祝、賀寿の宴、法事などその他いろいろな場合があるが、「お客さん」として相手の出席を懇請する文ある。つまり吉凶いろいろの会合に人を招く手紙で、これには一種の型もあるが、あまり形式的に流れないでなるべく自然の心持の現れた手紙を書くこと、またそうした返事を出したいものである。

一、招待の手紙は招待の目的、月日、時間、場所、この四つはどうしても書き入れる必要がある。相手に来て頂きたいと頼み入るのであるから辞をひくくし鄭重を旨とし、書簡用紙や文字なども、粗末にならないように心がけなければならない。

二、招待を受けた場合、婦人などは殊に服装に心を遣うものであるから、平服でよい場合の招待には「御服装は御平服のままにてお出まし下さいませ」などと記入した方が親切である。

三、招待状は必ず先方に数日前に届くように発送する。ことに出席欠席の返事を貰う場合は往復の時間を十分に見ておかないといけない。

四、招待された方は諾否何れの場合でも礼をつくして速かに返事を出さなければならない。そうしてもし欠席する時にはその理由事情を正直に打ちあげた方がいい。その方が返事を受取った者の心持がよい。世間では単に「先約有之」とか「少々差支有之」といった風にあっさり断るものがいるが、これでは先方の折角の厚意に対して少々あっけなくはないかと思う。場合によってはそうした通りいっぺんの断り状を見て怒る人もあるかも知れない。なるべくこんな書き方は避けたいものである。

五、新年宴会などに友達を招く時は少々浮き浮きした調子で書いても差支ない。特に新年は郵便物が多いために手紙が思いがけない程遅く着くことがある。このことを大体頭に入れておかなげればなるまい。またその返事の場合、丁寧な手紙は丁寧に、親しみ深い手紙には親しみ深い調子で答えたい。

六、結婚披露の招待などには、普通は媒妁人または親から出すことになっているが、近頃は本人の名で出すこともあるようだ。その返事にただ参、不参を知らせるばかりではなしに、招待して貰った礼を述べることを忘れてはいけない。

七、仏事などには簡単な場合にははがきでもよろしい。また先方との親疎の程度によっては、お客らしくすまして出かけるのではなく、故人の思い出をひしひしと身に感じて、今更悲しみを新にするといった感傷的な気持もあらわれていていい。

八、新築祝の招待の手紙はいわば出す方が多少とも得意の状態にあるとか、喜びにいっぱいになっている時であるが、招待には決してそんな誇らし気な気分が少しでもあってはならない。「平素の御芳情を謝し奉(たてまつ)るため」といったようなごく普通の態度でありたい。

九、案内の手紙というのは招待とほとんど同じ意昧だが、大体に於いて招待の方は丁寧な意味を含んでいるといってよいであろう。案内の手紙には会費を徴集して出席を促す会や、会員であって出席すべき義務のある会に人を招く場合などがある。一般には (1) 会合の目的 (2) 月日 (3) 時間 (4) 場所 (5) 会費 (6) 出席欠席の通知の指定 (7) 主催者または世話人の名などの記入を必要とする。

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